我が家では、筆者が出産で里帰りしている間に、夫が勝手に家中の電球をスマート電球に変えてしまい、そこから5年間スマート電球生活が続いています。
里帰りから帰ってきたときは、スマート電球ってなに?なんの意味があるの?といった感じで、まったくピンと来ず、夫の無駄遣いに呆れていました。
このような経緯で、マイナスの印象から仕方なく使い始めたスマート電球ですが、いまでは普通の電球に戻れないくらい、その便利さを実感しています。
今回は、共働き子育て家庭で、スマート電球をどのように活用しているのかについて紹介します。
- 基本的に面倒くさがり
- 部屋数が多い、または2階建てや3階建ての家に住んでいる
- 子どもの寝かしつけのときに部屋の明るさを調節したい
スマート電球とは
スマート電球は、LED電球にWi-FiやBluetoothとの接続機能を持たせたIoT家電のひとつです。
Google AssistantやAmazon Alexaなどのスマートスピーカーや、iPhoneなどのスマートフォンから電球の操作ができるようになります。
以下が、スマート電球の特徴です。
- 遠隔操作
-
スマートフォンやスマートスピーカーから、遠隔で照明のオンオフができます。
とくに、就寝前にベッドでゴロゴロしながら、いざ寝るときになって、部屋の明かりを消すために立ち上がる必要がなくなるのは、想像した以上に快適ですよ。 - 明るさの調整
-
0%から100%まで、1%きざみで照明の明るさ変更や、色合いが変えられます。
記事の後半でも紹介しますが、我が家では子育てにおいて、この機能がとても役立ちました。 - オートメーション
-
手動でオンオフしなくても、特定の状況になったら自動的に消灯したり、点灯したりできます。
また、スケジュールを設定して、たとえば起床時間になったら明るくすることもできます。 - 音声制御
-
スマートスピーカーを使って、声で照明を制御できます。
我が家では、Amazon Alexaも使っているので、手が離せないときでも 「アレクサ、リビングの電気を消して」と言うことで、部屋の照明を消せます。 - 省エネルギー
-
スマート電球はLEDなので、蛍光灯や白熱灯より圧倒的に寿命が長く、さらに電力消費も少ないので節約になります。
それでいて、蛍光灯のはっきりした光、白熱灯の暖かい光、どちらも再現できるので、断然おトクです。
我が家のスマート電球 活用方法
5年間スマート電球で生活している我が家の活用方法を紹介します。
筆者は、iOSのホームアプリにスマート電球を登録して、iPhoneをリモコン代わりにしています。
(AndroidならGoogle HomeアプリでもOKです)
- 子どもの寝かしつけに使う
- 複数の照明をまとめて切り替える
- 家を出たら自動的に電気を消す
子どもの寝かしつけに使う
我が家では、子どもを寝かしつけるときは寝室の明かりを20%に落としています。
子どもは寝る前に絵本を読むのが習慣なのですが、読み終わって部屋の明かりを消すと怖がって寝られないので、スマート電球で明るさを調節し、絵本が読めて、かつ入眠するのに眩しくない明るさということで、20%になりました。
そして完全に寝入ったら、明かりを消しています。
また、スマート電球はオンオフする際のスイッチ音がしないので、赤ちゃんの寝かしつけにもおすすめです。
感覚が繊細な赤ちゃんだと、小さな物音でも起きてしまう場合があると思います。
赤ちゃんが起きるリスクをなるべく減らしたい場合は、寝室だけでもスマート電球に変えてみてもいいかもしれません。
複数の照明をまとめて切り替える
筆者はリモートワークなので、朝に夫と子どもを送り出したあとは、夕方までずっと仕事部屋にいます。
そのため、仕事部屋以外のリビングや玄関、寝室などの照明はすべて消すのですが、ひと部屋ひと部屋めぐってスイッチをオフにしてまわるのは面倒ですよね。
そこで、iOSのホームアプリで、リモートワーク用のシーンをつくり、仕事部屋の照明100%、それ以外の照明はすべてオフという設定にしました。
アプリから、そのシーンをタップするだけで、不要な照明はまとめてオフになり、仕事部屋だけ照明がついた状態になります。
筆者はマンション住まいですが、2階建てや3階建ての戸建てほど、照明を消すために階段を上り下りしなくて済む分、より恩恵を感じられると思います。
家を出たら自動的に電気を消す
iOSのホームアプリにスマート電球を登録すると、照明の操作をオートメーション化することもできます。
我が家では、夫婦の両方が自宅にいない場合は、すべての照明を自動的にオフにするように設定しています。
具体的には、iPhoneのGPSが、自宅から離れたことを感知すると、自動的に照明を消す仕組みになっているので、外出時の消し忘れ防止に最適ですね。
同じように、iPhoneが自宅付近に到着した場合も、あらかじめ玄関の明かりをつけておき、10分後に消灯などの自動化が可能です。
また、位置情報だけでなく、たとえば起床時間に合わせて部屋の明かりをつけたりするなどのスケジュール設定も可能なので、朝が苦手な人は試してみてもいいかもしれません。
Philips「Hue」の特徴とおすすめ製品
我が家では、スマート電球の定番商品であるPhilipsの「Hue(ヒュー)」を使っているので、Hueの特徴やおすすめの製品を紹介します。
- 旧型のWi-Fi接続モデルと新型のBluetooth対応モデルがある
- ライトの色合いを3種類から選べる
- 電球のバリエーションが多い
旧型のWi-Fi接続モデルと新型のBluetooth対応モデルがある
Hueは大きく分けて、Hueブリッジと呼ばれる専用端末を介してWi-Fi接続する旧型モデルと、専用端末なしでBluetoothでも接続できる新型モデルがあります。
Bluetooth対応モデルは、ブリッジを購入しなくていい代わりに、単体で使うとApple HomeKit(Siri)との連携やGPSによるオートメーションができないなど、一部機能に制限があります。
しかし、BlutoothモデルもHueブリッジに接続すれば、Wi-Fiモデルと同等に使用できますので、今から購入するなら、活用の選択肢が広い新型のBluetoothモデルが断然おすすめです。
ブリッジに接続して使用する場合と、Bluetooth単体で使用する場合の違いは以下です。
ブリッジに接続して使用 | Bluetooth単体で使用 | |
---|---|---|
調光 | できる | できる |
カバーできる範囲 | 家全体 | ワンルーム(Bluetoothが届く範囲) |
音声アシスタント | Alexa, Google Assistant, Siri | Alexa, Google Assistant |
対応アクセサリ | すべてのアクセサリ | ディマースイッチ、スマートプラグのみ |
オートメーション | 高度な自動化ができる | タイマー設定のみ |
電球を部屋ごとにまとめる | できる | できない |
外出先からの操作 | できる | できない |
凝った使い方をしないのであれば、Bluetooth単体で使っても十分ですね。
使っていて、物足りないなと感じたらブリッジを買い足せばOKです。
最初からブリッジ接続でしか利用できない機能が目的なら、Hueブリッジと電球3個がセットになったスターターセットがあります。
Hueブリッジ単体はこちら
ライトの色合いを3種類から選べる
Hueは、基本的なライトの色合いを以下の3種類から選べます。
すべて明るさの調節が可能です。
- ホワイト
-
リビングやダイニング照明、デスクライトなど幅広く活用できる温白色のライトです。
- ホワイト グラデーション
-
集中力を高めるクリアな白(昼光色)から、リラックスできる暖色(電球色)まで表現できるライトです。
- フルカラー
-
基本的な昼光色から電球色だけでなく、1600万色以上のフルカラーを表現できるライトです。
出典:スマートライトで暮らしが変わる | Philips Hue JP
筆者のおすすめは、ホワイト グラデーションです。
オレンジ味のある暖かな色から、蛍光灯のようなクールホワイトまで、色合いを調整できるので、家庭のどこでも汎用的に使えます。
また、映画を観るとき、勉強するときなど、シーンに合わせて色合いを変えてもいいですね。
電球のバリエーションが多い
Hueは、電球のバリエーションが豊富にあるため、場所やシーンに合わせて照明を演出できるのが特徴です。
ここでは、筆者が使用しているものと、気になっているものをいくつかピックアップして紹介します。
まずは、スタンダードなホワイトグラデーションの電球です。我が家はすべてこれです。
口金のサイズがE26とE17から選べるので、間違えないように注意してください。
フィラメントが見えるタイプの電球です。アンティーク調の照明器具などに合いそうですね。
我が家がHueを導入した頃には発売されていなかったので、今なら断然このエジソン形タイプを買います。
ライトリボンは、テレビや家具の裏などに這わせて光らせれば、ムード満点の間接照明になります。
PCモニター用もあるので、デスク周りもおしゃれに演出できますね。
モーションセンサーを組み合わせることで、玄関や廊下などの照明も点けっぱなし防止になりそうです。
まとめ
使う前は懐疑的でしたが、いざ使ってみるとちょっとした面倒を軽減できることと、子どもの寝かしつけで必要不可欠になるとは思いもしませんでした。
スマート電球は、通常の電球より高価なものになりますが、LEDの寿命がそもそも長いので、一度買えば長持ちします。 また、消費電力も少ないので、電気代が節約できるという点でも、コスパの良い商品といえますね。
たかが電球、されど電球、ぜひ試してみてください。